人生の途中でまったく聞こえなくなった中途失聴者、ある程度の聴力を残し補聴器が有効な難聴者、また幼児期からの難聴者まで、様々な聴力程度の人たちが居ます。そして失聴時期の以前、以後の教育環境によって、聞こえに代わる、あるいは聞こえを補うコミュニケーション手段も一様ではありません。聴力障害の有無、障害の大きさは外見からは気づかれにくく、理解されにくい性質があり、失聴により、多くの人が転職、職場替えを余儀なくされたり、それまで築いてきた知識や技能、技術を活かすことも困難になり、生活破綻の危機にさらされる人も少なくありません。
社会福祉、障害者福祉の制度が整備されつつある中にあっても、とかく「聴覚障害」ということで十把一絡げにされているため、日本語習得後、社会経験を経て失聴した事情を持つ中途失聴者、難聴者が必要とするコミュニケーション手段の講習会開催や、文字による情報保障である要約筆記に関する制度的な整備が施されている自治体はまだ少なく、それ以前に、中途失聴者、難聴者特有の相談機関は極めて少ないのが現実であります。
1985年創立より活動を続けて参りました「千葉県中途失聴者・難聴者協会」が、2004年3月、千葉県知事より特定非営利活動法人の認証を受けました。私たちは、ここまで20年に及ぶ活動経験を踏まえ、千葉県に30万人とも言われる聴覚障害者の大半を占める中途失聴者、難聴者の福祉にさらなる力を注いで行きます。
私たちは生活する上で聞こえない・聞こえにくいためにとても不自由な暮らし方をしています。
人との“絆”作りに関わるコミュニケーション障害なので隣人とも疎遠になりがちです。
私たち一人一人が『ここにいる』と隣近所にメッセージを出し合える環境“互助網”のような……それが地域生活支援の原点ではないでしょうか。
孤立しがちな中途失聴者・難聴者に対してそんな関係作りが私たち協会のこれからの社会的使命とも思っています。
ぜひ発展させていきましょう。
当協会では以下を活動の目的として進めています。
当協会は以下の事業を行っています。
各地域に事務所を設置し、地域ごとに交流を行っています。
佐倉市、成田市、八街市、印西市、白井市、富里市、四街道市、八千代市、酒々井町、栄町
野田市、流山市、柏市、我孫子市、松戸市、鎌ケ谷市
浦安市、市川市、船橋市、習志野市
上記以外の地域
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